優登日の箱の中 ゆうとひのはこのなか

強く優しく生きられる道を探しています。

かっこよかった父

お酒を飲むと

怖かった

若い頃の父


翌朝

やさしくなったとき

みんな悲しいから

飲みすぎないでねって

お願いした


父は

寂しかったのだと

いつかしら

聞かされたの

覚えている


父の悲しさを

なぜか

幼いながら

すこし

わかっていた


大きな父

小さなわたし


父の夢見て

情熱を注いだもの

覚えている


叶わなくても

父の気持ち

わたしは忘れないから

ちかくで

わたしは見ていたから


かっこよかった父

ずっとずっと

大好きなまま