優登日の箱の中 ゆうとひのはこのなか

強く優しく生きられる道を探しています。

父の面影

気がつけば

父が好きなもの

選んでいる


虫の観察や

多肉植物の栽培や

茹でた野菜や

父を思い出すことばかり


大人になっても

あえなくなっても

父は大きい


広い背中に

守られた記憶が

いつまでも

私を

支えている


鏡の中の

父の面影に

涙する


なにか

忘れていることが

あるのだろう


背筋をのばして

もう一度

丁寧にできるよう

努力してみよう