優登日の箱の中 ゆうとひのはこのなか

強く優しく生きられる道を探しています。

紙と線

ゆるやかな線

紙から少し

はみ出した


もう一度

のびのびと

繰り返して

はみ出して


やっと

線をかたく

小さくして

わくに納めた


はみだしたところ

気にしないで

だまって

うなずく遠くのふたつの目


うまくできるように

なるまで

くりかえしてみたい


笑顔が見たい


すりへったところを

いかすように

届いたあの日のたより


短い言葉でも

わたしが

生き返る


紙から

線から

逃げたい日も

あるけれど


やっぱり

うまくなるには

つづけないと


何度も

試して

いつかのびやかにと

夢みてる