優登日の箱の中 ゆうとひのはこのなか

強く優しく生きられる道を探しています。

サクラ草と母

今朝

母に名前を呼ばれた

気がした


懐かしい声

涙があふれた


しばらくすると

母とよく出掛けた

お花屋さんに

いくことになった


母がいたらよいのにな

空から見ているかな


雪山が近くにみえる

寒くても

かわいく咲いている

おはながいっぱい


母がたくさん

育てていて

鉢分けしてくれていた

サクラ草を選んだ


母が

花がとても好きだったことを

大人になるまで

知らなかった


母の気持ち

わからないままだった


華やかだった母の花を

思いだし

自分のちいさな花に

笑う


さびしがる

わたしの心に

母がお花ときてくれた


そんな気がした