優登日の箱の中 ゆうとひのはこのなか

強く優しく生きられる道を探しています。

夏の花を


縛られることは

なかったけれど

よくわからなくて

迷ったりした


続ける意味なんて

考えたこと

なかった


人と比べたら

あまりにも

不器用で

恥ずかしくて


やらなくても

よいときは

うれしかったりして


でも

やめない道を

歩くしかなかった


味わいとは

人それぞれで


だから

わたしにも

ときどき

応援の風がやってくる


ひとりじゃないから

やってみようと

思うことができる



大粒の雨

涼しくて

残りのあつさ

みえてくる


夏の花を

わたしなりに


ぬれた地に

まっていた

晴れ間

ちいさく光った

懐かしい音

夏色の夢

追いかけて

つまずいて

涙した日


悲しみを

乗り越えて

見えた青空


清々しさに

胸がふるえた


知りたくは

なかった本当

消えない傷

すこしの薬


引き換えにやってきた

いびつな形の

しあわせ


愛しくて

たいせつにするよ


あつい夏のかけら

つなぎあわせて

みたくなる


時とともに

やさしくなる声

夏の歌

リクエスト

懐かしい音


白さがつまった素朴

無理をしたのかな

やっぱり

休むことになり

落ち込む


ほどよいせみしぐれ

聞きながら

南風でふくらむ

カーテンをながめていた


思うようにでは

ないけれど

できるだけで

夏をきれいな色に

したいよ

力を込めて外へ


強いわたしは

続かなくて

大きなものに

守られて

このまま素直に


タカサゴユリの季節

今年も

白さがつまった素朴

よく咲いたね

忘れないよ