優登日の箱の中 ゆうとひのはこのなか

強く優しく生きられる道を探しています。

鍵となる絵



とつぜん

つめたくなるけど


すぐ

あたたまるの

わかったから


いまは

このまま


ひとりで

考えてみて

試してみて


今日の

自分の力

出しきって

明日を夢見るよ


無口な風

ひんやりした初夏

暑さをまちながら


離れたところで

きっと

同じ幸せ

真夏までに


上を向いて

探して

みつかる

鍵となる絵

またいつもどおり


まだ早い

静かな海を

ながめていたとき


心が

遠くなって

さびしくて


なにも

話せなかった


隣にいても

世界が別れていて

横顔も

見られない


私と海と

空だけ


悲しくなる手前

思い出した笑顔に

救われる


やさしさを

捨てないで

いてくれたんだね


歩きだした海岸通

せつなかった海

ちょうど良い心の距離

さがして

それでも今日は

またいつもどおり

あとから愛

闇にうずくまり

救いをまっていた


一人で

歩いてみなくてはと

動き出したけど


ふらつく足元

悲しみと

痛みで

前がよく見えなかった


残されたわずかな

力で

やっと歩いて

時間をかけて

たどりついたところ


学ぶことが

わかりはじめて

光が増えていく


一人きりではない


守られて

ひたむきに

安心して

わたしの向かうところ


あとから

愛が追いかけてくる