優登日の箱の中 ゆうとひのはこのなか

強く優しく生きられる道を探しています。

共に

東の空だけ

あかるいのが

不思議


朝のひかりと

ねずみと青の空


自由なまま

許しあいながら

ひかったり

くもったり


どちらかに

きめてしまう

うちけされてしまう

必要はないんだ


おたがいは

確かに存在していて

個を生きている


守りながら

ゆずりながら

うつくしくなっていく


自分を持って

尊重しあって

ともに

色を放つ

あざやかに


引かれてやっと

受験生のとき

まいにち

ねむくて

悲しかった


わたしだけ

なかなか

きまらない

進む道


父がなぐさめに

ヒヤシンスの

水栽培を

部屋に置いてくれた


明るくなる日差し

友から励ましの言葉

あとすこし

がんばってみよう


少しずつ

育つヒヤシンスのつぼみ


みんなの心に

ささえられて

ぎりぎりで

花が咲いた


よいかおりの

鮮やかな色


父の笑顔

やさしい笑顔


よわい

ちいさなわたし

昔のまま


強い気持ちに

引かれて

やっと進めている

空と思い


厳しい道を
眺めながら
一歩を
戸惑っている


休むことが
長くなるほど
逃げたくなる


成果より
まず
また始める事


居場所を
確保して
協力の奇跡
何度でも


古くなる事を
憂うより
新しい隙間に
希望を


季節ごとに
吹く風に
刺激を受けて


毎日変わる空と思い
見つめていたい