優登日の箱の中 ゆうとひのはこのなか

強く優しく生きられる道を探しています。

きっと記念日

いやなことや

さびしいことや

なかなか

手放せず


なんとなく

外に出てみたら


つめたい空気に

目が覚める


水仙の近く

みずみずしくて

そらは

こおりそうな色


すこしすっきりして

家であたたまれば


猫が膝の上

無防備な寝顔

可笑しくて


解決策を思い付いて

よいことに

かわっていく

ちいさな苦しみ


なにもしらないわたしが

幸せなのでは

ないのだと思う


経験を力に変えて

強くなりたい

少しずつ

新しくなりたい


せっかく覚えたこと

わすれないよう


確かなところ

選びながら

笑顔を探して

ただしく

ときめいてみる


いろいろが

始まる

きっと記念日



作るよろこび


不器用な手つきで

つくりあげ


すこし笑ってしまう

作品でも

手作りだからと

側に置く


これなに?と

聞かれて

答えにつまる


何にみえても

よいのだよ

真剣ではなく

ゆるい感じで

眺めてほしい


いつか

きれいにできるかな


少しずつ学んで

よいものが

できるとよいな


箱には

使い古した

愛着の道具


いただいた

あたらしいものと

いっしょに

新年も

気持ちをこめて


作るよろこび

わたしらしく

あたらしい空




大切を

見失うと

気持ちがぐるぐる

うごいて

見つかるまで

さがしている


落ち着くところ

信じるところ


弱気は片付けて

どっしり

重さを感じてみよう


ちがうところも

刺激になり

ひろげていく

ちいさなわたし


簡単では

ないけれど

続ける

ひとつひとつ


のりこえては

ひかりを見つめ

後戻りは

しない決意


指を指す雲に

夢と希望

笑顔が浮かぶ

あたらしい空