優登日の箱の中 ゆうとひのはこのなか

強く優しく生きられる道を探しています。

今の世界


ひかりに

救われたのは

はじめてじゃない


こごえそうに

さむいのが

やわらいで


とうめいなはずが

七色に変わる


重かった気持ち

荷物は

空に上がって


すっきりと

軽々と

一日がはじまる


こんなにも

うれしいなんて


山茶花も

きっと


静かな辺り

あかるく

あかるく

今の世界

素直なわたしたち

紙と線

ゆるやかな線

紙から少し

はみ出した


もう一度

のびのびと

繰り返して

はみ出して


やっと

線をかたく

小さくして

わくに納めた


はみだしたところ

気にしないで

だまって

うなずく遠くのふたつの目


うまくできるように

なるまで

くりかえしてみたい


笑顔が見たい


すりへったところを

いかすように

届いたあの日のたより


短い言葉でも

わたしが

生き返る


紙から

線から

逃げたい日も

あるけれど


やっぱり

うまくなるには

つづけないと


何度も

試して

いつかのびやかにと

夢みてる


雨の和菓子やさん

どうしても紅葉が

みたくなり


晴れを願って

出掛けても


雨がぼつぽつ

おちてくる


飛行機の空は

人の少い

遠くからみようか



途中の

銀杏並木

お祭りで賑わって


雨だから

違った

わくわく


はじめての

おいしい和菓子やさん

また必ず

来たくなる


外の空気

冷たい色と風

だから

わすれない景色


家に

子猫がまっていて

ただいまってしてから


お茶とおまんじゅうで

ほっとした