優登日の箱の中 ゆうとひのはこのなか

強く優しく生きられる道を探しています。

きれいな色



新緑の

眩しさに

感激したことを

忘れてすごした


あんなに

好きだった

緑色が

心を通り過ぎて

しまった


まどわされて

ながされていた


欲しいのは

混じり気のない気持ち


さわやかな新しさを

感じられる季節


同じようで

ちがっている景色


小さな喜びを

もう一度

あつめてみよう


きれいな色

すぐ好きになり

忘れたくない

ちいさな子猫


まだまだ

ちいさな子猫

おきざりになって

震えていた


目が開いた

ばかり

なく声は

弱々しく

元気が欲しい


母猫を

求める仕草

小さな命には

変わりなどより

母親なのだろう



とにかく

生きて欲しい

明るい瞳で

輝いて欲しい


あたためた箱の中

外の空気が

ふわりと通るとき

力強く

響き渡る鳴き声


はじめての安堵


このまま

健やかに

育っておくれ


猫と人

突然の出会い

幸せ物語

作りたいね

眩しさ


まぶしく

かがやくには

なかよくなること


違うところが

むずかしくて

なかなか

近くには

いられなかった


違う仲間と

高めあい

磨きあい


やっと

みんなで個性を

認め合い


手にした絆

喜びで

あふれている


ずっと

わからないままの謎

ふれないで 

内緒のまま 


静かでなければ

ならないところ

守り抜いて

理解して

これからは

よく分かり合おう