あの日も
蝉が鳴いていて
暑くて
悲しかった

言葉にならない
思いを
父と分けあった

乗り越えられない
寂しさ
他の何かでは
うめられなくて

いまできることは
忘れないで
まだ生きている言葉
守ること

なにか
あったとしても

完璧なものは
難しすぎるのだからと
やり直すの
許してほしい

思いは美化され
ますます
切なくなる

夕暮れが来る前に

今日は
夜が特別嫌だよ

輝いていた日
水の音
新しい水着
無敵な笑顔