優登日の箱の中 ゆうとひのはこのなか

強く優しく生きられる道を探しています。

根性だったよね

父と過ごした

最後のお正月


まだ歩いていたし

大好きなお酒を

少しねって母に

いわれて

美味しそうに

口にしていた


夏になりすぐ

父と会えなくなるなんて

思いもしなかった


泣いてばかりだからか

ときどき

夢にでてきてくれる


お墓には

父はいないのかも

しれないけれど


お掃除して

お花をお供えして

お線香をあげて

救われている私がいる


時の流れ

悲しみは

複雑になって


でも

父が笑顔になるようなこと

続けてみて


父からもらったもの

誇りに

思うことにするよ


負けそうなとき

根性だったよね

がんばろう



よく聞いてみよう

もちつもたれつで

うまく回っていて


だから

すこしおかしいなと

思ったって


正義の範囲内なら

結果がよければ

よいのかも


変なところで

潔癖なのは

よくないよね


頼りない自分

嫌になるけど


やっぱり

誰かと力をあわせて

乗り越えていかなくちゃ


わたしも

支えることが

できるよう

しっかり

話を聞いてみよう


寄り添って

同じ位置から

並んで

見たものが

高くて

怖くて

忘れられない


無理をして

しがみついて

しまったけれど

もう

無理だったよ


新しく

小さな台を

作ってもらって

平地から

すこしだけ高いのに

今は満足する


現実をわかりながら

行くのだね


いろいろの言葉

新年に集まってきて


強すぎて

怯えても


今までの

わたしと

作ってきたものと

寄り添って


立て直して

頑張ってみようと

思うんだよ