優登日の箱の中 ゆうとひのはこのなか

強く優しく生きられる道を探しています。

花の庭園


花と空と

出掛けた先でも

気にしていた


爽やかな朝

花の美しい庭園

開店前のお店

まだまばらな人


清々しい空気と

やさしくなった

あつさと


いつもとは違う

洗練された色に

出会えて

何か

目覚めた気がした


なぜか

泥にまみれてしまった

わたしの大切なもの


洗う気力も

なかったけれど

きれいにして

みようかな


ハイビスカスの鉢植えに

人懐っこい揚羽蝶

近づいても逃げなくて


書き直したかった絵は

あきらめて

自然なまま

今のまま

すなおにしてと


新しい絵に

挑戦することにした



今日から探すもの

かざらないとこ

恥ずかしいけど

ほんとのとこ


よそゆきに

すこし

変わっても

不器用で

隠せていない


落ち込むし

いやになる


できないところ

ふんわり

つつむやさしさに

またすくわれて


やりなおして

できるように

なるまで

積み上げてみよう


雨の九月の始まり

暑さがおさまって

しっとり振り返る夏


猫たちと

早起きした


よいニュース

あつめながら

朝からあついねって

笑ったよ


つながる思いと

秋を探しに

今日から

でかけてみよう


大切にするもの

あつくても

ひまわり畑に出て

わたしは

何かを探していた


決めごとを

守るなら

すんなりと

見つけられるのにね


なぜかしら

大きな自由がほしく

なるけれど


ちいさな世界を

出る勇気は

ないのだよ


もとどおり

やりなおして

かたづけた

おちついた場所


夏色は

まだのこっていたよ

おおきくなったかまきりに

挨拶した帰り

揚羽蝶がふりむいてくれたの

うれしくて

大切にするもの

見えてきた