優登日の箱の中 ゆうとひのはこのなか

強く優しく生きられる道を探しています。

またいつもどおり


何もかも

忘れてしまえると

勘違いをした


逃げただけの

ところから

とぼとぼ

戻る


近くには

虫の声

遠くには

稲刈機の音

風にのって

緑のかおり


まちがえて変えようと

したところ

元通りにして

わたしの弱さを

見つめてみる


いつもを

続けるのだなあ


遅れた青空

秋の雲

不思議な絵

探す喜びを

いっしょに


まぶしい稲穂

明るい日差し

実りの美しさ

まぶしい稲穂

ポツンとひとり


空を見上げると

雲がない青

鷺が電線にいて

うれしくなる


近づきすぎて

飛び立ってしまった


残されて

広がる黄金の田

畦道を歩きながら


モンシロチョウや

キリギリスや

にぎやかなことを

知り


みえないところに

ひかりをあてたら

良いのかなと

いそいで

家に戻った




あたたかいもの


悲しい時
書くことで
わたしは
救われて


だから
今も
何か
言葉を


神様は
なんとおしゃているのか
それでも
書くことを


冷たい風が
笑うのを
逃さないで


わたしのできるだけ
ああ
生きてる


あたたかいもの
溢れ出して
止まらない