優登日の箱の中 ゆうとひのはこのなか

強く優しく生きられる道を探しています。

わたしの夏

あれもこれも

欲しかった

あつい夏


幻だと

忘れようかと

また苦しむ


記憶だけは

残っているよ

もう戻れないけど


いたみながら

学んだこと

無駄には

しないでおこう


違うところから

眺める空

知らずにいたなら

もっと悲しいよね


わたしには

わたしの夏

すこし

楽しんでみよう


すこし静かな夏

あついねって

笑った


もうひとりじゃない

君がいる


にぎやかなのは

無理なんだね

すこし静かな夏

始めよう


緑のすずしさを

見つけて

ちいさく歌う

今年の夏の音


まだまだ

これから

うまくなっていく


あつさを何年も

乗りこえてきて

やっと

違う幸せの夏を見つけたよ


間違えてた情熱

正しく変わった



静な緑と

子供の頃からの

景色と

次々変わる

毎日と


夏になり

伝統と

革新が

混ざりあって


ちょこっとよいこと

思いついて

日差しと仲良し

あれこれ

試してみる


すずしさを

探していたら

セミの音

梅雨明けを

知っているのか?


楽しめる時間

守られる場所

古風な涼しさ

静かな緑


力を蓄えて

乗り越える弱さ

できると信じて

まぶしい世界へ




ヒオウギ