優登日の箱の中 ゆうとひのはこのなか

強く優しく生きられる道を探しています。

蝶と花、華




あんなに

蝶がきていて

にぎやかだったのに


早朝の

ムシトリナデシコは

ひっそりしていた


蝶はどこに

帰るのだろう?


そうおもったとき


まだ延びる途中の

ひまわりの葉に

モンシロチョウが

一匹だけ

じっと

とまっていた


ちかづくと

ひらひら

飛び始めた


ここにいたんだね


おひさまが

まぶしくなると

たくさんの仲間が

やってきた


華やかになった

ピンクの花


たくさん

楽しませてくれて

嬉しいよ

ちょうどよい速さ



甘え方が

わからないって

あるよ


甘えて

よい人と

よくない人

わからなく

なっている


つよくいて

たくましくいて

でも

どこかで 

力を抜かないと

走りつづけて

いるようなもの


出会い力

信じながら


弱かったり

強かったりして


もう少し

ゆっくりに


ちょうどよい速さで

進めてみよう

美容室の先生



子猫に
ひっかかれて
あちらこちらに傷


いたいけど
なんだか許していて


とそれで
小さな頃
近所の美容室の先生を
思い出した


シャム猫を
可愛がっていて


傷だらけの腕で
髪をきれいにしてくれた


伸ばしていた髪を
初めて切って泣いた日


一人でお金をにぎりしめて
順番を待った日


成人式の日


わたしのたいせつな
髪との思い出が
つまっている


やさしくて
あたたかくて
おしゃれで
先生が好きだった


ひっかかない猫も
もちろん
好きだけれど
ひっかく猫も
憎めないんですね
痛いから
やめてほしいけど


先生と
お話ししたくなった