優登日の箱の中 ゆうとひのはこのなか

強く優しく生きられる道を探しています。

母と歌

幼い頃

母が口ずさんでいた

歌を

わたしは

最後の日

母の前でなぜか

歌っていた


どちらも

花嫁の歌


母と二人

運命に

身を任せ


ただいっしょの

ときを過ごした


それからまもなく

母は

遠い世界へ


生きるということ

さびしいということ

つよかったこと

やさしかったこと

傲慢だったこと


いろんなあふれる思いが

わたしを

変えている


なにもかも

いやなこと

忘れられる


懸命に生きた証

母が使っていた

小物

わたしも受け継いで


ずっと

これからは

なかよしだった記憶

大切に



音と光と



毎年でかけてた

イルミネーションの公園


ファンタジーが

ひかり

みんなの顔を

明るくする


さむくはないよ

何年かぶり


ハンドベルが

ぱらつく雨に

高いなみだの音色

ひびかせていた


カメラをわすれて

わたしのこころに

きれいの感動を

やきつける


かなしそうな言葉は

書き消され


これからを

ゆびさして

今年

もう一度こられたらなと

なんだか思った


ひかりと音楽は

よくにあうね

また出会えたら

わたしのはーとも

電飾ピカピカ


とおくて

ちかい鈴の音

こんどはいっしょに

ちいさなみかん


みかんの季節

つめたくても

たべて

たべて

しあわせに


クリスマス前

ちいさくて

あまずっぱい味の

おいしいお気に入り


とれたてを

みつけた

道の駅で

真剣に選ぶんだよ


形など

気にしないで

味で勝負


みかんばかり

たべてきたから

まちがえは

あまりしないよね


また手のひらと

足の裏

黄色くなるかな?


食べ過ぎ注意

でも

みかん、やめられない