優登日の箱の中 ゆうとひのはこのなか

強く優しく生きられる道を探しています。

ゆっくりな時


朝と夜が

反対な日

電話の声は

遠くて小さくても

一言も聞き逃せない


何でもないことに

感謝したくなる


声が残って

うれしくなる


短い時間を

繰り返して

気持ちは

積もっていく


早くと思うのに

ゆっくりと

明日がやってくる


時間は同じに

ながれているのだから

今を大切にしてみよう


焦る気持ちから

離れてみた

本棚の中


新しい本と

古い本


どれも大切だから

本棚は

あふれてしまう


もらった文字が

こころにとまって

広がるから


特別になって

離れないのに

安心する


変わることばかり

だけれど

時が流れても

かわらないことも

あるね


守りたいものが

あるから

このままで


生きている文字が

うれしくて

わたしの力になる



あたためる日

言葉で区切られ

立ち止まる


はっきりして

よかったのだ


気持ちは

わかっていないままだけど 


先に進んで

理由などより

新しい意味を見つけたい


そろえなおした辞書と勇気を

かかえて

春告げ鳥の鳴く朝から

出発


澄んだ空気を

あたためる光に

希望が見えた